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さすらい旅日記―みずたにみゆうによる「ゲーム」「CG」「小説」の創作や、
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「うみねこのなく頃に」Episode4 感想

Episode 4 「Alliance of the golden witch」。
出題編のラストを飾る4度目の物語でしたが、これまでのEpisode1~3の
遥かに超越した新しい展開を構築していたと思います。
もはや、面白いの一言に尽きる感じで、それ以外のどんな言葉でも
この世界を表現することはできないんじゃないかというくらいに
多角的な視点から複雑で隔絶された六軒島の謎を描き切っています。

ベアトリーチェによる魔女側(アンチミステリー)の視点、戦人の人間側(アンチ
ファンタジー)の視点に加え、今回は第三者視点で双方の概念を客観的に認め、
受け入れたうえで、それではどちらが正しいのかという新しい視点を入れてきた。
魔法と現実の交差する世界を、これまでEpisode1~3で見せてきた世界観を
前提に据えることで、プレイヤーにまた違った視点を作り出せるのだと示している。

ミステリーの視点でいえば、Episode1~3の段階でも既に制約は多く、世界に
際限がありそうなのに、更に新しい断片を見つけ出し、別の視点からどんどん
膨らまして描いていくことで、更に世界を広大なものにしていっている。
世界観をより強固なものにしつつ、アンチファンタジーVSアンチミステリーの
戦いもきちんと描き、ヒューマンドラマとしても実に面白いものに仕上げてきている。
これには正直脱帽です。

特に注目すべきは【魔法】と呼ばれるものの概念そのものの描き方でしょうか。
学生時代に【魔法】というものに対して興味を持ち、学術的な面から
色々な魔術の書籍やコリン・ウィルソンの書籍等を買って調べていたのですが、
【魔法】というものの定義は「信じる」「受け入れる」ということが第一条件にあって、
そこを乗り越えないと何も視えない(理解できない)と書かれていました。
映画「マトリックス」の世界観も同じところを根底に置いているように思います。

それまでは【魔法】は「あくまでも人が考えた架空の出来事」であり、
漫画やアニメの中だけのものだと思っていたのですが、
「信じるものにしか視えない、信じる力が強ければなんでもできるもの」であり、
実際に起こり得ることなのではないかという認識に置き換わりました。

信じれば信じるほどそれは本当になり、結局はその人の考え方次第でなんとでも
【事実】さえも置き換わって、人の数だけ存在する可能性を持っている。
あり得ないと思っているたくさんのことも肯定してあげることで真実になる。
当時、根本的な部分での認識の違いがあったことを思い知らされて、本当に驚きました。

自分の中では昔から色々なことに対して否定的で、いつも不安に溢れていました。
だけど、信じる力があれば、同じ事柄でもそれはまったく違うものに見えるんじゃ
ないかと気付き、それから少しずつ変わっていったように思っています。
未だに変わらないところは多いですけど、でもこんな些細なことでまっすぐ立てる
ようになった気がします。ある意味、これが【魔法】ってヤツじゃないかなと。

客観的に見たらどう見ても楼座の真里亞に対する仕打ちは酷く自分勝手で
不幸な境遇に置かれているとしかいいようがない。
だけど、当の真里亞本人が幸せだと思っていれば、それは真里亞にとっては
本当に幸せであるということが【事実】として成立することになる。
それが破られるのは、他人が【真里亞の事実】を否定し、真里亞が【否定された
事実】を受け入れてしまったとき。ネガティブ(負)な力が、心を焼き、毒す。

【魔法】には【宗教】と【精神(心理)】という面が極めて密接に絡み合っています。
一般の人が多いコミュニティの中では、宗教を持った人はきわめて異端なもの。
だけど、逆に同じ宗教を持った人だけがいるコミュニティの中に一般の人が
紛れ込めば、一般の人の方が異端になってしまう。
常識が覆れば、それまで当たり前であったものさえもすべて覆ってしまう。

六軒島の世界では、これまで常識であったはずの、戦人のアンチファンタジー的
世界観は、彼以外はみな完全に否定してしまい、ベアトリーチェのアンチミステリー的
世界観を心から受け入れてしまっている。
この段階でアンチファンタジー的世界観の方が異端になりつつある。
それを今回、概念的なアプローチで認めさせたのが本当に凄いなと思います。

アンチファンタジー的な視点で、今回はいくつか謎に対する解答も得られました。
Episode1~4で共通であった部分の謎が解明され、アンチファンタジー的視点で
【真実】であったはずの部分(一切の魔法が登場していない場面)でさえも
アンチファンタジー的視点の真の意味では【虚構】であったことがわかってきました。
観測者の意思によって変わってしまう恐ろしさをうまく描いているなぁと。
竜騎士07氏こそが【魔法】を使って、プレイヤーをだましているのだろうなと。

あと、Episode3は、前回の感想で書いた通り、一番アンチファンタジーを信じる人に
とっては有利な構成になっており、今回のEpisode4ではそのEpisode3での時間軸
上で不足していた情報が得られるようになっています。
それでも謎は増えるばかりですが、やはりアンチファンタジーこそが答えであり、
必ず犯人はニンゲンであると思っています。

竜騎士07氏は、アンチファンタジーとアンチミステリーという相容れないものに
接点を持たせ、シュレーディンガーの猫の概念上で共存させることに成功している。
また、白と黒の魔法の概念についても触れ、「愛(想う気持ち)」こそが魔法であると、
考え方によって無限の世界を作り出せることを伝えたいのではないかと感じています。

描かれていたことがどこまでアンチファンタジー的視点において【真実】であるのかを
改めて見直し、解答編に望みたいと思います。今から夏が楽しみです。
Episode1 「Legend of the golden witch」 感想
Episode2 「Turn of the golden witch」 感想
Episode3 「Banquet of the golden witch」 感想
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  1. 2009/01/03(土) 01:29:10|
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